Phone Linkとは
Phone Linkは、Windows 11のパソコンとスマホをつなぐMicrosoftのアプリです。Androidなら、通知の表示、メッセージの送信、通話、アプリの画面表示、ファイルの移動まで、多くのことができます。iPhoneの場合は、iOSが他の機器にできることを制限しているため、機能はぐっと限られます。iPhone対応は2023年に始まり、スマホ側に専用アプリを入れず、Bluetoothで接続します。
iPhoneでできること
Microsoftの発表や報道によると、iPhone版でできるのは次のようなことです。
- 通話: iPhoneの通話を、パソコンで発信したり受けたりします。音声はBluetoothでやり取りされます。
- メッセージ: テキストメッセージの読み書き。ただし制限があり、グループメッセージや画像、動画は扱えないと報じられています。
- 通知: iPhoneの通知をパソコンで見て、操作できます。
- 連絡先: 通話やメッセージに使う、基本的な連絡先へのアクセス。
写真については、Phone Link本体ではなく、iCloudとWindowsの「フォト」アプリを使うと報じられています。
Microsoftはアプリをたびたび更新するため、どの機能に頼る前にも、最新のサポートページで対応状況を確認してください。
できないこと
多くの人がいちばんしたいのは、iPhoneでコピーしてパソコンで貼り付けることでしょう。Phone Linkは、iPhoneのクリップボードを同期しません。iPhoneでコピーしたリンクはパソコンに現れず、パソコンでコピーした文字もiPhoneには届きません。
また、AndroidのようにアプリをPCの画面に映したり、スマホのファイルをパソコンから見たりすることもできません。
クリップボードがないのはなぜ?
MacとiPhoneでは、AppleのユニバーサルクリップボードでiPhoneでコピーしてMacに貼り付けられます。同じApple ID、Bluetooth、Wi-Fiを使うAppleの仕組みで、Apple製品どうしにしか使えません。Windowsはその外にいます。iOSは、外部のソフトがバックグラウンドでクリップボードを読むことを許していないため、Microsoftだけでは機能を追加できません。そのため、Apple側の変更が必要だと報じられています。報道の中身はiPhoneとWindowsのクリップボード共有は実現する?で整理しています。
コピーした文字を運ぶ代わりの方法
両方から開ける中継地点が必要です。現実的な選択肢は次のとおりです。
- オンラインクリップボード。 iPhoneで貼り付けて保存し、6桁のコードをパソコンで入力します。ログインもアプリも不要で、一度だけ送るには最速です。手順はiPhoneからパソコンにリンクを送る方法で説明しています。
- 自分宛てのメッセージ。 Windowsでも使えるチャットアプリを使います。便利ですが、文章が履歴に残ります。
- メール。 長い文章に向いていますが、少し遅くなります。
- Web版のあるメモアプリ。 保存して編集し続けたい文章に向いています。
それぞれの違いは、iCloudなしでiPhoneからWindowsへ文字を送る方法で詳しく比べています。
Phone Linkは設定する価値がある?
パソコンで通話に出たり、メッセージを読んだりしたいなら、あります。ただし、コピペの問題は解決しません。コピペにはオンラインクリップボードをブックマークしておけば、困ることはほとんどありません。
設定の流れ(ざっくり)
手順はバージョンによって違うので、Microsoftの最新の案内に従ってください。大まかには、パソコンでPhone Linkを開いてiPhoneを選び、iPhoneのカメラでQRコードを読み取り、求められたらBluetoothでペアリングして、使いたい機能の許可を与えます。うまくいかないときは、両方でBluetoothがオンになっているか、iOSとWindowsが最新かを確認してください。設定が面倒だったり、接続が切れたりする、という声もあります。Bluetoothをオフにして入れ直す、ペアリングを削除してやり直す、といった方法で直ることが多いようです。
早見表
| やりたいこと | iPhone版Phone Link |
|---|---|
| パソコンで通話に出る | できる |
| メッセージを読む・返信する | できる(制限あり) |
| 通知を見る | できる |
| クリップボードを共有する | できない |
| ファイルやリンクを送る | できない(別の方法が必要) |